のんほいパークの夜行性動物館でサーバルキャットのステルちゃんを撮る

投稿者: | 2018年1月3日

豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)には夜行性動物館という施設があり、最近人気の出たサーバルのステルちゃんやフェネックのリアンとアミ、そしてショウガラゴ・ツチブタ・アフリカヤマネ・ヨツユビハリネズミが飼育されている。この施設内は、夜行性の動物の生態を観察できるように、という趣旨で昼夜が逆転するよう照明が調整されており、日中は暗くなっている。なので撮影条件は非常に厳しい。参考までに、把握すべきスケジュール、どの設定でどう撮れるか、そして望ましい機材について雑多に記述したい。

スケジュール

移動

関東から開園に間に合う新幹線はこだま631号(東京6:33発)またはひかり501号(同じく6:26発)となる。これらから在来線に乗り継ぎ、二川駅には8:25に到着する。駅からのんほいパーク東門までは徒歩6分である。

途中には石像がいろいろあって楽しい。

開園は9:00なので、到着から少し待たされる。開門次第、徒歩5分程度で夜行性動物館に着く。

要注意事項

夜行性の動物相手にフラッシュ・AF補助光は厳禁である。守れていない人もちらほら見受けられるので、自分は大丈夫と思わずよーく確認しよう。

明るいボーナスタイム

9:40までは夜行性動物館の照明は明るく、撮りやすい。ここでは勝手に「ボーナスタイム」と呼ぶことにする。F2.8の大三元ズームでも戦える光量なので、画角調整の柔軟さを優先するという考えは十分アリ。

明るい時間帯にF2.8のレンズで撮った例(-0.3EVくらいで撮った覚えがあり、少し暗い)。リンク先は20MBのフルサイズ画像(以下同様)。

このボーナスタイムを過ぎると、照明が暗くなり、より明るいレンズに切り替える必要が出てくる。

お肉キャンディータイム

毎日なのかは不明だが、11:30頃になると飼育員さんがお肉キャンディーの着いたボールをぶら下げに来る。お肉キャンディーとは以下のツイートで解説されているものである。

お肉キャンディーへの食いつきは見ものである。よく動くので、可能であればシャッタースピード重視の設定にしておきたい。あるいは、いっそ動画で撮るか。

ボールをがっしり抱えていて顔も案外動かないので、連写していれば見られるコマはそれなりにある。

おねむタイム

お昼前の餌やキャンディーを食べ終わると活動量が低下する傾向にある。流石に朝から3時間も貼り付いていれば皆さんもだいたい満足していると思うので、他の動物を見に行こう。

ねむねむにゃんこ。

カメラの設定

暗い上に被写体がよく動く、とまあ本当に条件が厳しいので、シャッタースピード・ノイズ・被写界深度との戦いになる。

手ブレ補正

ペンタックスや最近のソニーEマウント機ならボディ内手ブレ補正なので気にする必要はないが、他メーカーの場合ならレンズに手ぶれ補正はあったほうが良い。腕の筋力があれば別だが、ただでさえ被写体ブレが激しいので少しでもリスクは減らしたいところ。

画角

中望遠の画角が使いやすい。ただし木の上に登るとちょっと遠いので、ボーナスタイムならズームや135mm F2.0クラスの単焦点も考慮すべきだと思う。動画で動き回るさまを撮るなら標準。

77mmの画角で木の上のステルちゃんを撮った例。この距離感からすると135mmで縦向きで撮るとちょうど良さそう。

近くに来て伸び~をされると77mmの長辺にすっぽり収まる感じ。

感度

どこまで許容できるかは個人の主観によるところが大きいが、私はPENTAX K-1レベル(他メーカーであればD800あたりのフルサイズ高画素機クラス)の高感度耐性であればISO12800まで許容する。ボーナスタイムであれば状況次第でISO6400~3200まで落とす。

ボーナスタイムだったが動き出したのでISO12800にした。F2.5、1/500秒となり撮りやすい。等倍だとざらつくが、鑑賞サイズなら十分ではないだろうか。

ISO3200、1/200秒、F1.8。感度を抑えたため背景が滑らか。澄んだ瞳にビシっとピントが来てて気に入っている一枚。

F値とシャッタースピード

ボーナスタイムであればF値はF2.4くらいで行ける。被写界深度的にもこれくらいが撮りやすい。シャッタースピードもISO12800で1/数百秒は確保できるので、動き次第で感度を臨機応変に下げることが可能。ペンタックスならTAvを使うのが良さそうだ。他メーカーならMのISOオートを使えばいいはず。

ISO12800、F2.0、1/1250秒になると動作の途中でもこのようにビシっと止まって見える。ちょっとやり過ぎ感があるので、F値を上げて顔までピントが合うようにするか、ISO6400にして画質を上げればよかったか。

暗くなった状況下では、F1.8の単焦点レンズを用いることで、シャッタースピードを1/30秒確保できる。このあたりが許容限界だろう。このくらいだと動かれると打率はボロボロだが…。本当はF1.4のレンズでもう少しシャッタースピードを上げたいところだが、FA★85は現行品でなく気が引けるのと、被写界深度の問題があるのでFA77を使っている(ところでDFA★85はまだですか?!?!?!?!)。また、レンズを変えるよりISO25600に上げるのが楽ではあるが、私の感覚では非常用の域に入ってくるので採用していない。許せる人は感度を上げちゃいましょう。

ISO12800, F1.8, 1/25秒。等倍で見るとボロボロだが、Webなら見られる範囲だと思う。

望ましい機材

私のメインマウントであるペンタックスは2018年初頭現在ではレンズの選択肢が乏しく、K-1にFA77かFA★85、またはAPS-C機にDA★55で戦うしかないのだが、他メーカーであればある程度選択の幅がある。いくつか検討してみたので、アタック結果を私に教えてくれると嬉しい。あとそれほど定量的な考察じゃないのであんまいじめないでください。

ニコン

タムロンSP 85mm F1.8と純正またはシグマの85mm F1.4が選択肢にある。手ぶれ補正のことを考えるとF値を妥協してもタムロンが良いのでは?また、純正の105mm F1.4が他にないスペックのレンズとして気になるところ。

キャノン

買える財力があるならEF 85mm F1.4L。明るい上にレンズ側に手ブレ補正付きなのはオンリーワンのスペック。あとはニコンと共通のシグタムの他に純正のF1.2Lもあるが、AFが遅そうなので…。F1.2の写りは気になるけど…。

ソニーE

手ぶれ補正のあるα7II以降にSEL85F14GMをつけるか、APS-CならSEL50F14Zあたりか。なお参考までに、私はステルちゃん動画を撮るときはα6000にSEL35F18をつけて満足のいく結果を得ている。

マイクロフォーサーズ

オリンパスとパナソニックからF1.2の中望遠レンズが出ている。ボケ量がフルサイズF2.4相当なので、被写界深度的には扱いやすいはず。またGH5なら4K60pから切り出す4Kフォトが使えて便利そう。

富士フィルム

富士はよくわからないが、XF56mmF1.2 Rは明るくて良さそう。

シグマ

マイナーなスペックだが135mm F1.8がある。遠くにいるときや顔をアップで撮りたいときに活躍しそう。また、APS-C限定となるが、50-100mm F1.8という驚異の明るさを持つズームレンズがある。これが一番気になるのでどなたか持ってたらレポお願いします。

ほかの動物たち(おまけ)

フェネック

動きが早い。たぶんキャノニコじゃないと無理。私はたまたま座ってるシーンだけをものにできた。

なあに?とでも言いたげ

ツチブタ

素早くはないのでAFへの要求性能は下がるが、常時のしのし歩いている。

一見ゆっくりした動きでも体が大きいので、1/30秒では無理だった。

ショウガラゴ

飛んでいるところを撮るのはキャノニコといえどもむつかしいだろうが、結構静止している時間が多く、また時々窓辺まで来てくれてじっとこちらを見ているので、実は撮りやすい。なお飛ぶ様子のダイナミックさは一見の価値があるので、記録するならスチルで撮るよりは動画のほうが良いと思う。

ヨツユビハリネズミ

よく動くが、行動パターンが一定なので、チャンスはある。また、餌はお客さんの近くにおいてあるので、ご飯タイムなら間近に見られる。

アフリカヤマネ

これどんなカメラでも無理だと思うんですが。光量が他の動物に比べて圧倒的に少ない上、小刻みに動く。諦めて動画でお茶を濁そう。

何度トライしてもこんな感じでモヤッとしちゃう

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